ある日のレッスンでの事。

私は、冬になると信じられないくらい手がガサガサします。
レッスン前には、必ずハンドクリームをぬるのですが、たまたま忘れてしまい、
「あ～、皆にガサガサの手で恥ずかしいな～」
と思っていたのです。

いつも、私が身につけている物をとてもよく見てる女の子。
３歳ですが、すぐに私のガサガサの手を見て

「どうしたの～？」
「ごめんね～、先生いつもお水使う事が多くてこうなっちゃうの！」
「◯◯ちゃんもだよ～、ほらここ・・」
「◯◯ちゃんもお母さんのお手伝いをよくしてるんだね～」
「うん。先生クリーム塗ったらいいよ～」
「そうだね！ありがとう」

３歳なのにこんな事言えるんですね～

とっても、周りをよく見ていて、そして気遣い。
生まれてからたった３年で・・
小さい頃の１年１年はとっても大切だな～と思った瞬間でした。

片手で弾くと楽しくない。
片手だと何弾いてるかわからない。
どうせ片手で練習しても、両手になると又１からだもん。

色々な声が聞こえます。

ん～確かにそうなんだけど、片手のメロディーがわかってないと、両手になっても音楽が流れません。
確かに、両手になると又１から、と思うかもしれませんが、片手がわかってると、１ではないはず。

片手のメロディーを暗譜するぐらい弾いていないと、両手でも弾けません。
１からと言うのは、片手が充分ではないからでしょう。

とても面倒でも、片手の練習は大切です。
早く、曲が弾けるようになりたかったら、片手の練習を見直してみてください。

片手のメロディーを大切に！

ピアノを弾く時、どうしても力が入ってかたくなってしまう。

そんな悩みを抱えてる生徒さんは、沢山います。

私が生徒さんに言うのは、
　「手がだるく感じたらそこですぐ弾くのをやめる。
　やめた時が、抜けてる状態。」

だるくなるのは、力が入っているからで、それをやめる時は、だるさから解放されるためだから、力が抜けるのです。

実感してもらうには、
両腕を脇にぐっと引きつけ身体にぴったりくっつけます。
この状態は力が入っています。力を入れないと腕は脇に付きませんから。
ここから、脇を開けるためには、力を抜かないと腕は身体から離れません。

これを子供達にやってもらうと、力の入れ、抜きがちょっと感じてもらえます。

手のグー、パーもそれと同じです。
（グーが力が入り、パーが抜けた状態）

身体で覚えてもらうのが、１番ですからね。